第二章 【教会は今日も混沌のちフラグ】

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セイバーは真剣な顔をしながら 「貴方は一体何者ですか」 と尋ねて来た。 「はて? 俺はさっきも言った通り、『ブラッド・A・ルミナシア』であって、それ以外の何者でも無いが?」 俺が首を傾げながら答えるとセイバーは首を横に振りながら 「いいえ、違います。 私が訊きたいのは『貴方が何の英雄なのか』です。 先程迄、私は貴方の行動を観察していましたが、貴方の能力、ランサーと戦う時に出した武器、その真名…いずれも私の記憶に該当する情報がありません。 その事から、『貴方は何者か』と訊いて居るのです。」 そう言って俺を見据えて来た。 (セイバーは本気の目をしてんな…やれやれ、面倒だな…) 俺は内心舌打ちをしながら、セイバーの真顔で目を見詰め返し… 「本当に知りたいか?」 「ええ、お願いします。」 「わかった ググれ。」 ―――ズザァー!! 真顔でたっぷり溜めてそう答えた途端、セイバーは盛大に転けた なかなか良いセンスしてんなコイツ… 「ふ、ふざけないで下さい!! 私は本気で訊いて居るんです!!」 「へいへい…んじゃ、士郎の家に帰ってから説明してやるよ。士郎にも教えてやらにゃイカンし…二度手間は面倒だ。 それとセイバー、そんなに怒るな。綺麗な顔が台無しだぜ?」 「ッ!!//// か、からかわないで下さい!!////」 セイバーの視線に俺が折れて、セイバーを宥めるとセイバーに怒られた。 本当なんだがな… 「いや、本当だぜ? 俺は逃げも隠れもするが、嘘だけは吐かないブラッド様だ。」 「ッ!!/////」 セイバーは自覚が無かったのか、顔を真っ赤にして俯いてしまった (あ…コレあの声がくれた情報の中にあった、巨大ロボットに乗って戦う苦労性の死神少年と同じセリフじゃん) 俺は自分が言ってからそんな風に考えて居ると… 「…今の言葉…嘘偽りはありませんね?」 ―――ゾクッ!! 俯いて居るセイバーから底冷えする様な声が発せられた
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