第二章 【教会は今日も混沌のちフラグ】

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「ンンッ…/// そう言えば、ブラッドはこの戦いを勝ち抜いたら、貴方は何を願うのですか?」 しばらく夜空を眺めて居たらセイバーが俺に質問をした 「ん?『願い』って何だ?」 今俺はギルドの奴等が見たら爆笑するだろうキョトン顔をしてるな… (あぁ、クソッ!! 聖杯戦争の情報が全く無ぇっ!!) 多すぎて全て把握していないが、世界樹の中で聞いた声がくれた情報は、この世界の情報ばかりで聖杯戦争関連の情報が殆ど無い。 だから俺は具体的な内容がほぼ分からん… 「はぁ…その事も知らないのですか…」 そんな俺の様子を見たセイバーが溜め息を吐きながら説明してくれた セイバー曰く 『聖杯戦争では魔術師がサーヴァントが現世に留まる為の魔力を供給する代わりに、サーヴァントが魔術師に従い、魔術師の力となる』 『聖杯戦争に勝利した魔術師とサーヴァントはそれぞれ1つずつ、願いを叶えて貰える』 「……つまり、魔術師とサーヴァントはギブ&テイクの関係に近いのか。」 「ええ、お互いの利害の一致で動く人達が多いのも事実です。」 説明を訊いた俺の呟きにセイバーが肯定の意を表す (ふむ…大半の英霊は違うが、魔術師がそう考えてるんだろうな) 俺は頭の隅でそんな風に考えながら 「え~と…願いだっけ? そんなモン無い!!」 「はぁ!?願いが無いのなら、何故英霊となり、聖杯戦争に参加したのですか!?」 そう切り捨てると、セイバーは目を丸くして驚き、矢継ぎ早に質問の嵐を降らせた 「セイバー…俺は英雄なんて立派な人間じゃ無いし、そんなイカサマな手使ってでも叶えたい願いなんて無ぇよ。」 俺はそう言って創造して、スーツの内ポケットに仕舞っておいた煙草を1本取り出し、魔術で火を点けた…
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