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「凄く…大きいです…」
「何バカな事言ってんのよ!?」
「……??
アナタ、何言ってるの?」
「わぁぁぁ!?
君はまだ知っちゃいけない事だ!!」
「ブ、ブラッド!!////」
俺の第一声に烈火の如く噛み付いて来る凛、俺の発言の意味がよく分からない様で、首を傾げる雪の様な銀髪の少女、それを慌てて誤魔化す士郎、赤面するセイバー…
深夜の街中で、世にもカオスな状況になった原因は、しばらく前に遡る…
――10分前――
俺達は街中のとある交差点で向かい合って居た
「それじゃあ衛宮君、私達は次会う時は敵同士よ。
容赦はしないから覚悟しておいてね。」
「ああ…今夜はありがとうな、遠坂。
遠坂って優しいんだな。」
「なっ///
か、勘違いしないでよね!!
私はただ冬木市のオーナーとして、聖杯戦争での最低限のルールを守らせただけよ////」
別れの際に、凛が肩に掛かった髪を掻き上げ、最後の忠告をして来たのに対し、士郎の答えに虚を突かれ、顔を真っ赤にしながら捲し立てる…
(コイツ天然だ!!)
「アーチャー、お前が俺達と敵対しない事を祈ろう。」
「ククッ!せいぜい考えておくさ。」
俺達が別れの言葉を告げている時…
「最後の挨拶は終わったのかしら?」
坂の上から声がした
「っ!?誰だ!?」
士郎が叫びながら声の方を向き…冒頭に戻る
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