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「~~~!!うるせぇな!!
しかもバーサーカーかよ!?」
俺は思わず耳を塞ぎながら悪態を吐く。
ランサーとは戦ったものの、ヤツは本気じゃ無かった。
だが、目の前に居るのは理性を失ったサーヴァント最強の性能を誇る狂戦士だ…この戦争で初戦で当たるのは最も避けるべき事態だ…
「ブラッド、下がってください!!」
――ブォン…ズガン!!
「でゅわっ!?危ねぇな…お返しだっ!!
【疾風】!!」
――ヒュンヒュンヒュン!!
バーサーカーが右手に持った斧剣を俺に振り下ろして来たのを、バックステップで避けると同時に、俺は左手に弓を作り出して目にも止まらぬ三連射を繰り出す…狙うは首だ。
――ガキッ!!
「なにぃ!?」
「■■■■■■■■―!!」
バーサーカーの首に矢が当たった瞬間、金属音らしき音を上げながら矢が弾かれた…しかも当のバーサーカーは矢に気付かなかった様にこっちに突っ込んで来る
なんつー防御力だよ…
「ブラッド、私が行きます!!」
セイバーはそう言うや否やバーサーカーの懐へと踏み込んだ
「はぁぁぁ!!」
「■■■■■■■!!」
ブォン!!
ガキャッ!!
セイバーとバーサーカーのお互いの得物が0距離でぶつかり合う。
―ギギギギ!!
「■■■■―!!」
ズガン!!
「ぐうぅ!!」
鍔迫り合いは何とか拮抗に持ち込んだセイバーだが、バーサーカーは左手でセイバーを殴り飛ばす。
「「セイバー!!」」
「っ!!アーチャー、援護!!」
――ヒュン!!
俺と士郎が思わず叫ぶと、すかさず凛がアーチャーに指示を出した。
すると俺の背後から一陣の風の如き矢が四本、バーサーカーの膝へと襲い掛かった。
「■■■■!?」
「はぁぁぁ!!」
――ズドォン!!
アーチャーの弓による一点斉射によって体勢を崩したバーサーカーに、瞬時に体勢を立て直したセイバーが渾身の一撃を叩き込んだ…
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