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ドガァ…!!
パラパラパラ…
セイバーの渾身の一撃にバーサーカーは堪らず横の民家のブロック塀に突っ込んだ
セイバーは暫し剣の構えを解かずに警戒をする…
「やった…のか…?」
「はい、確かな手応えは有りました。恐らく…」
士郎の呟きにセイバーは漸く構えを解き、士郎に向き直ってそう告げた。
だが、俺は違和感を禁じ得なかった…
(おかしい…あの程度でサーヴァント最高の防御力を持つバーサーカーがやられるのか…?)
嫌な胸騒ぎがする…
俺は弓を左手に持ち、片膝を突きながら
「……【インスペクトアイ】」
両目に魔力を込めて、相手の情報を分析する特技を発動させた…
(バーサーカー、身体の損傷70%…及び、生命的損傷率2%…)
マズイ!!
「セイバー、後ろだ!!」
ダッ!!
俺はセイバーに言うや否や、セイバーの方へ走り出していた…
次の瞬間、バーサーカーが突っ込んだ塀の土煙の中からバーサーカーが飛び出し、セイバーの無防備な背中に斧剣を振り下ろそうとした
「■■■■■■!!」
「チッ!!【陽炎】!!」
―ザンッ!!
俺は剣を作り出ながら、一瞬でバーサーカーの頭上に移動して斧剣を両断した。
「■■!?」
(チッ…!!)
俺は着地と同時にセイバーの腰を抱きながら飛び退き、バーサーカーとの距離を開いた
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