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士郎の数歩手前まで下がった俺はセイバーに向かって…
「セイバー、お前は下がって士郎の護衛を頼む。」
と言った
セイバーはそのセリフに血相を変えて
「ブラッド、無茶です!!
貴方1人ではむざむざ犬死にするだけです!!」
と反発するが、俺はセイバーの頭を優しく撫でながら…
「いいから黙って見てろ…今から俺の『手札』を見せてやる。」
そう不敵に笑って見せた。
(さてさて…まずはマスター共々煽りますかね…)
俺はバーサーカーの前にゆっくりと歩み寄りながら一振りの日本刀【ニバンボシ】を取り出し、右手で抜刀した状態で指先で器用にクルクルと回転させた後…
「さてと…来なデカブツ、今俺が楽にしてやる。」
右手で切っ先をバーサーカーに向けて持ちながら、そう言い放った…
「……プッ、アハハハハハ!!
貴方1人でバーサーカーと戦って勝てるって思ってたるの?
無駄よ。それとも貴方、自殺願望者なの?」
「へっ!!言ってな!!
いきなりこんなクリーチャーをけしかける様なはしたない『自称レディ』のガキンチョには、【お尻百叩きの刑】じゃい!!」
まるで哀れな道化を見る様に嘲うイリヤに若干カチンと来ながら、負けずにニッコリと笑いながら言い返すと…
「なっ!?へ、ヘンタイ!!
早くやっちゃえ、バーサーカー!!」
顔を真っ赤にして取り乱しつつ、叫ぶ。
バーサーカーはその命令に従おうと、俺に一歩近付く…
だが…
「(それを待ってたぜ!!)…消し飛ばす…ハァァ!!」
―ゴォッ!!
掛け声と共に俺の身体が輝き、周囲を眩い光で包み込んだ…
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