第三章 【リリカルマジカル殺し合い】

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士郎の数歩手前まで下がった俺はセイバーに向かって… 「セイバー、お前は下がって士郎の護衛を頼む。」 と言った セイバーはそのセリフに血相を変えて 「ブラッド、無茶です!! 貴方1人ではむざむざ犬死にするだけです!!」 と反発するが、俺はセイバーの頭を優しく撫でながら… 「いいから黙って見てろ…今から俺の『手札』を見せてやる。」 そう不敵に笑って見せた。 (さてさて…まずはマスター共々煽りますかね…) 俺はバーサーカーの前にゆっくりと歩み寄りながら一振りの日本刀【ニバンボシ】を取り出し、右手で抜刀した状態で指先で器用にクルクルと回転させた後… 「さてと…来なデカブツ、今俺が楽にしてやる。」 右手で切っ先をバーサーカーに向けて持ちながら、そう言い放った… 「……プッ、アハハハハハ!! 貴方1人でバーサーカーと戦って勝てるって思ってたるの? 無駄よ。それとも貴方、自殺願望者なの?」 「へっ!!言ってな!! いきなりこんなクリーチャーをけしかける様なはしたない『自称レディ』のガキンチョには、【お尻百叩きの刑】じゃい!!」 まるで哀れな道化を見る様に嘲うイリヤに若干カチンと来ながら、負けずにニッコリと笑いながら言い返すと… 「なっ!?へ、ヘンタイ!! 早くやっちゃえ、バーサーカー!!」 顔を真っ赤にして取り乱しつつ、叫ぶ。 バーサーカーはその命令に従おうと、俺に一歩近付く… だが… 「(それを待ってたぜ!!)…消し飛ばす…ハァァ!!」 ―ゴォッ!! 掛け声と共に俺の身体が輝き、周囲を眩い光で包み込んだ…
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