第三章 【リリカルマジカル殺し合い】

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バーサーカーが倒れ伏して暫く、この場を沈黙が支配した… 「やったの…ですか…?」 「いんにゃ。 ところがぎっちょん…な。 『神聖なる風よ、哀れな愚者に永久の解放を!!』」 沈黙を破るように呟いたセイバーの言葉に答えながら、俺は詠唱を紡ぎながら大気中のマナをバーサーカーの真上に凝縮させる。 「眠れ!!【ゴッドブレス】!!」 ―ゴガガガガガガガッ!! 俺が詠唱を完成させると同時に、倒れ伏した状態のバーサーカーに殺人的な密度と風圧の風槌が落ちる!! 「■■■■■■■!!」 仰向けに倒れたバーサーカーは為す術も無く風槌に潰され、術が終わる頃には、腹部には大きな風穴が空いていた… 「「…す、凄い…!!」」 「さて…あまり気は乗らないが、こんな凶器をけし掛けて来たんだ…そこの白ロリ、お仕置きだ…」 凛とセイバーが術の威力に絶句しているのを尻目に、完全オシオキモードの俺は、表情を驚愕に染めているイリヤにゆっくりと歩み寄る… 俺のセリフを聴いたイリヤは一気に再起動すると 「ウフフフフ…」 心底滑稽な道化を見たように嗤い出した 「へぇ…何がおかしいんだ? 白ロリ」 「白ロリは失礼よっ!! …コホン、バーサーカーを二度も殺したのは予想外だったわ。 でも残念、貴方達はここでリタイアね」 目の前のイリヤは自信たっぷりに宣言する。 (う~む…) 俺は一瞬思考を巡らした後、左手に大剣【セブンスサマー】を創造し無造作に背後へ振るう…!! ―ズシュ… 左手に伝わって来たのは、肉を断つ感触だった… 「えっ!?ウソ!?」 「タネは想像ついてたんだよ…」 俺が背後から襲い掛かったバーサーカーの右拳を見もせずに切り落とした事に、驚愕の色が隠せないイリヤに向かって俺は冷たく告げる。 「こんな異常なダメージが効かない…って言うなら仮説は簡単に立てられる… バーサーカーには『命のストック』がある…とかな」 俺の言葉にイリヤは絶句した…
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