第一章 【クラス?なにそれ、美味しいの?】

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-SIDE ???- 俺を包み込んだ光が晴れた時、視界に飛び込んで来たのは血塗れで尻餅をつき、息も絶え絶えの少年と、その少年に深紅の槍を向けている青いボディースーツを着ている青年の姿だった… コイツらは何故か俺に気付いて居ない様子だが…一丁やりますか… 俺は数歩後退すると槍の青年に向けて突進し… 「何丸腰の一般人に武器向けてんだゴルァァァァァァ!!」 と叫びながら思いっきりドロップキックを叩き込んだ。 「ぶべら!!」 結果、気付いて無かったせいか青年の側頭部にクリーンヒットし、青年は奇声のような声を上げて数メートル離れた物凄いスピード壁に激突した。 うわぁ…よく見たらあの壁石造りじゃん…ありゃあ気絶じゃ済まねぇな… まぁ良いか。アイツの自業自得だし。 とりあえず… 「おい、無事か?むしろ致命傷は無いか?」 そう言いながら血塗れの少年の方の怪我の具合を確かめる。 「致命傷って…まぁ、仕方ないか…とにかく危ない所を助けてくれて有り難う。助かったよ。」 そう少年が苦笑いをしながら礼を言ってくる。 「俺が好きでやった事だ、気にする…ッ!?」 少年にそう返そうとした時、背後に凄まじい濃度の殺気を感じ、振り返った そこには、憤怒の表情を浮かべた槍の青年が立って居た…
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