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「ア、アナタ…何者!?
なんでバーサーカーの宝具まで「へぇ…それがバーサーカーの宝具か…」ッ!?」
目の前の白ロリがフリーズから復活して、俺に捲し立てる中に有った『失言』を俺は見逃さなかった。
白ロリは失言に気付いた様で、暫しこちらを恨めしそうに睨んで居たが
「アハハハハハハ!!
確かに失言だったけど、バーサーカーの真名が判ったところで、貴方達に勝ち目は無いもの♪
別にどうという事は無いわ!!」
一瞬、頭がイカれたかと思う様な嘲笑をしながら、こちらを見詰めてきた…
「良いわ、教えてあげる…私のバーサーカーの真名はね、ギリシャの大英雄『ヘラクレス』よ。
バーサーカーの宝具【十二の試練(ゴッドハンド)】は、11個の命のストックが有って、12回バーサーカーを殺さないとバーサーカーは死なないの!!
しかもこの宝具はAランク未満の攻撃を無効化する上に、一度殺された方法も無効化するの!!
判ったでしょ?貴方達はバーサーカーには絶対に勝てないのよ♪」
「ヘラクレスですって!?
しかもAランク以上の攻撃12種類で倒さないといけない…」
背後で聞いていた凛が絶望的な声を漏らす…
「ええ、だから…貴方達はここで死になさい♪
バーサーカー…やっち「馬鹿馬鹿しい…」…えっ!?」
目の前の白ロリの見下した言い方に、とうとう俺がキレた…
「来い…【アークエネミー・斬魔・鳴神(オオカミ)】…」
俺がおもむろに右手を突き出し、そこに鳴神を作り出し…
―ブォン!!
右手の鳴神を袈裟斬りに薙いだ瞬間、俺は白い鎧を身に付け、顔面全体を覆う白いのっぺらぼうみたいな仮面を被って居た…
(成程…創造する時の魔力の密度を上げると、こんな事まで出来るのか…)
「アナタがいくら小細工をしても無駄なのよ。やっちゃえ、バーサーカー!!」
「■■■■■■■■■■!!」
―ブォッ!!
俺の姿の変化を悪足掻きと見たのか、イリヤはヒステリックにバーサーカーに命令を下した。
バーサーカーは俺に向かって地を抉る様な勢いの拳を突き出すも…
―バシッ…
「無駄だ…」
俺は鳴神を持っていない左手で軽々と受け止める
「えっ!?ウソ!?」
「少女よ、多少悪戯が過ぎた様だ…少々力の差を見せてやろう…」
目の前の光景が信じられない様に狼狽するイリヤに向け、言葉を発した後…バーサーカーに向き合い、鳴神を構え…
「我が名は【六英雄】が1人、『ハクメン』!!
推して参る!!」
そう吼えた…
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