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「『鬼蹴(キシュウ)』!!」
―ザッ!!
「初手だ、『閻魔(エンマ)』!!」
―ドゴッ!!
俺は姿勢を低くしてバーサーカーの懐に潜り込み、顎へ踏み込みの勢いを乗せたアッパーを入れる。
「次だ、『蓮華(レンカ)』!!」
―ブンッ!!ドゴッ!!
アッパーで上半身が浮いたバーサーカーに右足で足払いを掛け、払った勢いを殺さずに回し蹴りを叩き込む。
更に回し蹴りの勢いを殺さずに空中で身体を横に倒し、
「まだだ、『火蛍(ホタル)』!!」
―ドガッ!!
空中に浮いたバーサーカーの腹部に追い打ちの蹴り上げを入れる…
「■■■■!?■■!!」
バーサーカーの身体にも効いたのか、苦悶の声を上げる…
だが、それに構わずに軸足の左足で地面を強く蹴って吹き飛ぶバーサーカーの上に移動し
「終わりだ…
『椿祈(ツバキ)』…」
そう呟き…
「ズェアア!!」
―ザン!!
「■■■■■■■■■―!!」
気合一閃。
天高く掲げた鳴神を振り下ろし、バーサーカーの背を深く切り裂いた…
バーサーカーは断末魔の様な声を上げ、斬られた衝撃で地面に叩き付けられる。
俺は軽やかに地面に着地した後
「少女よ、巨人は封じた。
最早そなたの戦う術は尽きた。」
そう告げた…
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