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「シッ!!」
キキキキギギギンッ
青タイツの奴が放つ鋭い突きの嵐を俺は両手のダガーと拳銃で受け流していく。
っつーか『海賊』じゃこの突きの嵐は結構キツいな…
コイツの槍…嫌な感じがしやがる…まるであの『赤い煙』みてぇだ…
「チッ!!うぉらぁ!!」
しばらく俺が奴の攻撃を捌き続けているのに痺れを切らしたのか、青タイツがデカイ舌打ちをした後に大振りの薙ぎを放って来た。
「ほっ!!」
ヂッ…
俺はそれに合わせるようにダガーを添え…
「オラァッ!!」
ガゴッ!!
そのままダガーを下から拳銃を持った左手で打ち上げ、槍の軌道を上に反らす。
それを見計らった様に青タイツは後ろに跳躍し、距離を取る。
「ハァ……一体何なんだよ、お前…」
青タイツは着地後に槍を構えずに、大きく溜め息を吐き、珍獣を見るような目をしながら話し掛けて来た…
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