クキ

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北のノルド王国の城内の庭にクキは控えていた。 やがて王様が庭にやって来た。 「お前か、新しく入った忍者は」 「はっ、クキと申します」 「実は娘が病気でな」 「王女様が…」 「何年もよくならないのだ」 「はい」 「北の湖には、願いを叶える黄金の魚が住むという」 「黄金の魚」 「しかし、魔女達が守っている」 「出来るか?」 「はっ、必ず」 「では、行け」 庭からクキの姿が消えた。 「頼んだぞ」 王様は北の空を見上げた。
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