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クキは北の湖に急いだ。
湖の手前に小屋が有った、小屋の前の椅子に老婆が座っている。
クキは、弓を持つ猟師の姿に変装している。
「お婆さん、湖はこちらに行けば良いのですか」
「そうだよ、でも湖には化け物がいるんだよ」
「化け物ですか」
「黄金の魚と言う化け物じゃよ」
「えっ、黄金の魚は何でも願い事を叶えるはずでは?」
「そうじゃ、黄金の魚は双子でな」
「双子なんですか」
「願いを叶える黄金の魚と何でも食べる黄金の魚がおる」
「見分ける方法は有るのですか」
「釣って見なければ解らない」
「わかったよ、お婆さんありがとう」
「あと、見分ける方法を知っている奴がいる」
「誰ですか?」
「湖の精だよ」
「…」
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