吹佐久

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雪が降ってきたから とってもさぶいんだ だからさ手ぐらい握ったって良いよね? 「どうかした?佐久間君?」 突然話し掛けられて驚いた俺は条件反射で何でもないと微笑んで返した 本当は手を繋いで歩きたい だって折角の休みだし、久し振りに二人っきりなんだもん 「少しくらい甘えたって良いよな…」 唇を尖らせて不服そうに呟く 吹雪の方は気が付いていないのか硝子越しにみえる品物を物欲しそうに眺めていた
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