車窓

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中に入ると、空調が効いて涼しく、生き返る心地だ。 そして、やっぱりガラガラな車輌。 いつもの席に座る。 すると、さっきの花のような香りがする。 端にすわった俺の席から真ん中よりにワンピースの彼女が座ったのだ。 香りにつられて、彼女を見ると一瞬、目があった。 涼やかで瞳が大きく、彼女の魅力を引き立てていた。 慌てて、目を逸らす。 胸にドキンと何か走る。 彼女に一目惚れしたのだ。 気になるけど、見られない。 でも、意識をしてしまう。
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