車窓

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すると、携帯電話がなる。 友達のヒロからのメールだった。 どうやらヒロも遅れるとのことだった。 了解、俺も遅れます。とだけ返信した。 わかった。とすぐに返信がきた。 正面の窓を眺める。 車窓にワンピースの彼女が反射してうっすら映る。 ドキドキする。 しばらくすると車窓から海岸線が見える。 俺はこの景色が好きだった。 綺麗な緑色をした海だ。 毎年、夏休みは友達と肌が真っ黒になるまで遊んでいた。 その景色に反射した彼女が重なりあう。 よく似合っていた。
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