三年生の夏

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ミーンミンミンミンミンミンミーーン。 一「あぁ~暑い~」 秀「一平!コンビニ行って何か飲もうぜ」 俺、小林一平の一言に続いて親友の村上秀夫が言う。 そんないつもと変わらない帰り道。 高校3年生の夏だった。 二人はコンビニに入って生き返る。 一「チョー涼し~」 秀「つうか逆に寒くね?」 秀夫の言う通り俺達は数秒前まであの灼熱地獄を歩いていたわけでその汗がガンガンのクーラーの下冷やされる。 シャツが肌に触れるたび冷たさを感じた。 俺が数あるジュースから悩んだ末コーラを手に取りレジで会計を済ますとそこに秀夫がいない。 あいつまだジュース選んでんのかな? なんて思いながら周りを見渡すと本のコーナーに秀夫はいた。 一「秀夫、この前もエロ本のテープ剥がして怒られたんだから学習しろよ」(笑) 秀「違うよ!これ見てみ」 一「何?」 秀夫が見せてきたのはエロ・・・ではなく心霊スポットの記事と首の無いお地蔵さんの写真が載っているページだった。
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