すれ違い

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その後、鬼崎先輩達と別れて 教室へ向かった。 途中、女子の視線が痛かったけど 「香織ちゃんおはよー!」 席に座ると、 大親友の「堺ありさ」がニコニコで話しかけてきた 「あ、おはよう」 「……あのさ、どうかしたの?」 「ん…?何もないから大丈夫だよ」 ニコリ、と貼り付けた笑みを浮かべ席を立つ。 「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるね」 ―――――――――――――― トイレなんて口実だ 「はぁー…」 「…ねぇチョット良いかしら?」 金髪でクルクル巻きの女の先輩が 私の周りに三人立ってます。 「は、はい…?」 「此処じゃなんだから…彼処行かない?」 リーダー格らしき人が指さしたのは 人気が全くない、国語準備室 「……解りました」 「ちゃっちゃっと歩きな!!」 強い力で腕を掴まれグイグイと引っ張られる。 「痛ッー…」
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