30人が本棚に入れています
本棚に追加
「チョット…イメチェン?」
苦し紛れに吐いた言葉がそれって…
「…誰にやられた」
低い声音…
とくん、少し心臓が跳ねる。
「ちっ…違いますよ~」
「…じゃあ、自分でやったてのか?…この背中の怪我も」
……ソレを言われちゃ…
何も言えないな
「はは…鬼崎先輩と別れてほしくてやったんですって…」
馬鹿らしいですよねと付け足し
自嘲するしか無かった…
「………よし、保健室行くぞ」
何故かおんぶされてます。
「え!!?」
「今は、授業中だから安心しろ」
そう言って、準備室を出る…
――――――――――――――
「失礼します…って小島先生居ないのか」
小島先生とは養護教諭の名前だ。
「……ま、良いか」
中に入ると、ゆっくりと降ろしてくれたので
近くに置いてあるソファに腰掛ける。
「……で、お前はどうしたいんだ?」
座ってる私に目線を合わせてくれる。
「……え?」
「…だから、お前は鬼崎と別れたいのか、別れたくないのか…どっちだ?」
「………分かりません」
キュッと唇を結び、下を向く
「そうか…今日はもう早退しろ、家でゆっくり休め…な?」
骨ばった不器用な手で優しく撫でてくれる。
「ヒック…ウッ…ック……」
優しさが…辛いよ
最初のコメントを投稿しよう!