すれ違い

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「よし、俺が送ってやる…!荷物もついでに取ってきてやるよ」 「はい……」 弱々しく頷く。 「じゃ、待ってろよッ」 タタタッと保健室を出て行った。 本当…良い先生だな… 「有り難う御座います…」 ―――――――――――――― 十数分後- 中川先生が戻ってきた。 「じゃ、行くぞ!…歩けるか?」 「はい…」 引きつった笑みしか浮かべられない。 「下駄箱の方から行くから」 なら、渡り廊下を渡らなきゃ… 中川先生の二歩後ろを歩く。 渡り廊下に差し掛かったところで… 中川先生の表情が強張る。 渡り廊下の向こうに何か有るのかな… 「ま…回り道するかッ?」 背中を向け、上擦った声で聞いてくる 「どうしたんですかッ?」 私は、何か気になったので 中川先生の肩から向こう側を見て… しまった-…
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