過ぎ去った平和な学園生活

2/5
前へ
/79ページ
次へ
「えぇっと…何でそない事になってん?」 今、三年校舎の屋上に居ます… 寄りによって、 鬼崎先輩と並ぶ先輩方… 「………スゥ…スゥ…」 給水棟の上で静かに寝息を立てて眠ってるのは、 佐島(サジマ)昊(コウ)先輩 「いやぁー…お前も大変やなぁ」 方言混じりで気さくな 槇(マキ)一馬(カズマ)先輩 「…どこで間違えちまったんだ…」 普通に学園生活を過ごしてれば 話すことさえ無い、お三方に囲まれてます。 「ははっ…で、この子名前何て言うん?」 「知らん」 「なんやそれッ!!?」 そりゃ知らないハズですよ… 私みたいな、ジミーな二年生 「あー…葛城香織です」 軽く頭を下げる 「葛城は、礼儀正しいのー…どっかの誰かさんと違うて」 そう言って、槇先輩はベンチにふんぞり返っている 鬼崎先輩の方を見る 「あ゛ぁ…?」 「解っとんなら、ちゃんと直しぃな」 そう言って、置いてあったパックのレモンティーを飲む。 「うるせぇよ」 「ははっ…槇先輩の言うとおりだよ」 ボソッと呟いたつもりが-… 「んだと…?」 聞こえちまったのかよッ!!? この地獄耳めッッッ☆ 「星だすな気持ち悪い」 「なっ!!?心の声を読むなんて…貴方エスパーですか!?…てか真顔で気持ち悪い言わないで下さいよッ!」 真顔で気持ち悪いってのは、一番ショック何ですよッ!!? 「ブハッ…おまっ…笑わすなやッ!」 槇先輩が飲んでいた、レモンティーを吹き出した。 「えぇ!?…私な、何か笑わしましたかッ!!?」 アタフタとしていると-…
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加