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「「「さよーならーッ」」」
………あ゛ぁー…
重い足取りで教室を出る。
「んっ?…葛城、どうしたんだ?」
不意に、声を掛けてきたのは、担任の中川(ナカガワ)先生。
「あー…中川先生かぁー」
「かぁー、って失礼だな」
少し、拗ねたような表情になる。
子供かよッ
「ははっ…で、どうかしたんですか?」
「いやな…」
掛けている眼鏡をかけ直す…
なんか、重大な話しなのかな…?
少し、身構えていると…
「帰りの会お前が気持ち悪いくらい、元気が無かったからな」
ガクンッ-
うん。身構えた私がバカだった。
「なんすか、気持ち悪いって!?」
「いやぁー…まっ気にすんな!」
ばしばしと背中を叩いてくる。
「痛いですって!…」
はぁー…
中川先生と話していると、
いつの間にか土間の曲がり角まで来てしまった…
「「「キャー」」」
……?女子達の黄色い声が…
「ん…?お前ら何してんだ…って、お前らが何で二年の土間に居るんだ?」
…中川先生が誰かと話してる…
けど、曲がり角が死角になって
相手が誰かは解らない。
「……」
「おーっ中川先生やないか!」
こ…この声は…
まっさっ
「女待ってんだ…文句あっか」
かぁあぁぁぁあっっっ!?
え、すげぇ出たくねぇ。
女子達が、「誰よ」とか「どいつなの!」とか殺気を出してます!
「誰なんだ?」
中川先生ェエェッ!?
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