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2人は子猫を家に連れて帰り、お母さんに飼ってほしいとたのみました。
「ダメよ。どうせ結局お母さんがエサをやることになるんだから、絶対にダメ‼」
お母さんはまったく相手にしてくれません。
「お母さん…お願いだよ~。1人ぼっちで泣いてたんだよ。かわいそうだよぅ」
まゆちゃんは泣き出してしまいました。
「そうよ。…ガラガラ声になるくらい…ずっと泣き続けていたのよ…かわいそうだわ。
ねえ、お母さん…私たちがこの子の面倒みるから…。お願い」
のんちゃんは手を合わせてお願いしました。それからお母さんの手をにぎりながら、必死でお願いしました。
「そんなに言うんなら仕方ないわね。…飼ってもかまわないけど、本当にあなた達が面倒みるのよ。…それが守れなかったら捨てるからね。」
お母さんは根負けしてそう言うと、大きくため息をつきました。
「わ~い。わ~い。お姉ちゃんよかったね」
「うん。よかった~。お母さんありがとう」
2人は飛び上がって喜びました。そしてすぐ子供部屋に子猫を連れて行きました。
「ねえ、子猫の名前はなににする?」
お姉ちゃんののんちゃんが言いました。
「ミュウにしようよ。だって、ミュウミュウって泣いてたもん。」
「ん…、そうだね。ミュウっていう響きも良いし、ミュウにしよう。
ちょっとミュウに牛乳持って来るね。おなかすいてるはずだから…」
「お姉ちゃんありがとう。」
のんちゃんはお皿に牛乳を入れて持ってきました。その牛乳をミュウは美味しそうに飲んでいます。
《かわいい》
のんちゃんとまゆちゃんは、ニコニコしながら見ていました。
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