第一章

5/5
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「という訳で、黒崎先生が2年3組で3週間過ごします。その間に球技大会もあるから、黒崎先生も一緒に楽しみましょう。」 そんな担任、高山先生の話は耳に入らず、 ただただ、クロサキさんを見つめることしかできなかった。 てか、いつもよりめっちゃニコニコしてるし。 営業スマイルか? まだ私には気付いてないみたいだけど、まぁ、時間の問題…… うぁっ、今、目ぇ会った。 私は『あっ!』とか叫び出しそうな顔をしているクロサキさんに、『しーっ』と指を立てた。 だってさ、だってさ、 へたしたらバイトがバレかねないし。 クラスの女の子たち、すっごい見とれてるし… この状況で、私とクロサキさんが知り合いだってことが知れたら、何聞かれるか分かんないよ。 「黒崎先生には最初は私の授業に一緒に出てもらって、最後に授業をしてもらいます。 とりあえず今日のLHRではみんなの自己紹介と、球技大会のこと話し合いましょうか。」 と高山先生が連絡して、朝のHRが終わった。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!