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「という訳で、黒崎先生が2年3組で3週間過ごします。その間に球技大会もあるから、黒崎先生も一緒に楽しみましょう。」
そんな担任、高山先生の話は耳に入らず、
ただただ、クロサキさんを見つめることしかできなかった。
てか、いつもよりめっちゃニコニコしてるし。
営業スマイルか?
まだ私には気付いてないみたいだけど、まぁ、時間の問題……
うぁっ、今、目ぇ会った。
私は『あっ!』とか叫び出しそうな顔をしているクロサキさんに、『しーっ』と指を立てた。
だってさ、だってさ、
へたしたらバイトがバレかねないし。
クラスの女の子たち、すっごい見とれてるし…
この状況で、私とクロサキさんが知り合いだってことが知れたら、何聞かれるか分かんないよ。
「黒崎先生には最初は私の授業に一緒に出てもらって、最後に授業をしてもらいます。
とりあえず今日のLHRではみんなの自己紹介と、球技大会のこと話し合いましょうか。」
と高山先生が連絡して、朝のHRが終わった。
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