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『~♪』
4月1日、晴天の日中時、
初心者マークが付いている白い軽自動車が、海岸沿いをゆっくりとした速度で走っている。
微かに開いた窓からは、軽快な音楽と、女性の鼻歌が零れていた。
??『やっぱり音楽聴きながらのドライブはいいなぁ、免許とって良かった☆』
彼女の名は西峰 椿(にしみね つばき)
19歳のフリーターだ。
喫茶店で働きながら一人暮らしをし、あまったお金を趣味に使う。
贅沢とは言えないが、こんな暮らし方に椿はある程度満足していた。
道路の袖に車を止め、音楽をバックに海を眺めていた。
絶え間無く吹く海風が、椿の髪を踊らせる。
椿『‥毎日音楽に触れられたらいいのになぁ』
椿は唐突に言葉を零す。
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