序曲~出会い~

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椿はバイトを終えると、紫苑の家にお邪魔していた。 同じ19歳。同じ一人暮らし。 何かと紫苑とは共通点が多く、すぐに意気投合した。 紫苑『ねぇ椿、うちのバンドに入ってみない?ベースとして!』 椿『Σえぇ?なんであたし??』 紫苑『ほら、椿音楽好きでしょ?いつもセンスの無いヘッドホンしてるし』 椿『う‥‥あれ可愛いじゃんかぁ‥』 紫苑『それに今うちのバンド、メンバー1人足りないのよ。ロックに目覚めたとか言って突然いなくなって‥‥ねぇいいでしょー?』 椿は悩んでいた。 何故なら、彼女は音楽をした事がないからだ。 あるとしたら、小学生の時のリコーダーぐらいだ。 椿『‥‥下手でもいいの?』 紫苑『大丈夫よ♪曲はドラムの子が作ってくれてるから、私たちのスキルに合った曲をやるわ』 椿『‥‥なら、してみようかなぁ』 紫苑『よし!決まりね!あ、ライブとかもするからよろしくー』 椿『Σちょっと!それは聞いてな‥』 紫苑『かんぱーぃ☆』 これが椿のバンドとの初めての出会いだった。
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