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【2011年(平成23年)。瀬ノ川湖公園。】
「宜しい。お前の長期休暇を許可するであります。」
少佐の言葉に危なく
マジか!?。
…と口に出しそうになる俺…北澤勇太。事の起こりは何日か前、鹿児島のじいちゃんが久しぶりに俺の実家に手紙を寄越した事だ。久しぶりに俺の携帯に連絡を寄越した親によれば、じいちゃん…北澤森男(きたざわ=もりお。)95歳の手紙にはたった一言、
『鹿屋に来い。』
…とだけ書かれていたらしい。突然届いたこの手紙を巡って俺の親と俺の親の兄弟たちは
俺は忙しいからお前が行け
…と互いになすり合いを始めてしまい、すったもんだの挙げ句現在就職活動中…早い話無職である俺の現状があだとなり、俺に白羽の矢が至近距離から突き刺されたわけである。
「水臭いでありますよ北澤勇太。それに良い気分転換になるでありますぞっ。」
「訓練優先って言うかと思ってた。」
つい本音が口を突く俺。流石に直後
やべっ!
と思ったが、立花少佐は例の銃刀法違反グッズを使う事もなく微笑しただけだった。
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