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俺の名前は銭奥。平々凡々なただの高校生。
そもそも何故こんな暑い教室でアツアツ(笑)な、中学時代で同部だった後輩の下らない彼女のノロケ話を聞いているのか。
「…わり、遅くなった」
声が届き、ガラガラっと勢いよく開く扉。
「っんとだよ。日誌置いてくんだけだろおっせーな」
それは、幼なじみの千田を待っていたからに他ならない。
「ちょー待ってた。かえんぞ。」
「ちーちゃん先輩どもっす。そんじゃせんおく先輩さよーなら」
俺は教室に入ってきたばっかの千田の襟を引っ張って外に引きずる。
後輩は俺と千田を、へらりと手を振りながら見送った。
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