生徒会

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「あ、ありますあります!」 「何?」 話を終わらせて私に背を向けた会長を慌てて呼び止める。 会長はめんどくさそうに聞き返した。 「……私が、殺した男はどうなったんですか」 その言葉が口をついた瞬間、私は心底自分に絶望した。 ――殺すほど憎んだ男だというのに、まだ気にしてしまうだなんて。 よく考えれば、殺人を犯したのだから死体の行方を気にする事など当たり前なのだが、私はまだアイツを『恋愛的に』気にかけていると思いこんでしまった。 本当にそうなのかもしれないのだけど。 「あの死体は我々生徒会が責任を持って処分する。お前が捕まるような事にはさせない」 「良かった……」 「と言ってもお前はもう社会から身を消すから根本的に見つかる事すらなくなるけどな」 会長がさらりと言った言葉の意味が分からなかった。『社会から身を消す』?
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