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「……さすがにいきなり『貴方は死にません』とか言われても信じられないだろう」
「…………まあ」
会長は私の半信半疑を言い当てた。
素直に頷くと、会長はしまったはずの銃を再び取り出した。
何をされるのかと思って身構えると、会長は私と向き合ったまま銃を右方向に躊躇いなく発砲。
「ひっ……!」
会長の発砲先は、先程私に自己紹介をしてくれた中の一人、村崎月下と名乗っていた少年。
銃弾は狂いなく彼の頭に撃ち込まれていた。
鮮血がとどめなく溢れ出していく。
撃った……殺した……
動けないで口を金魚のようにぱくぱくしていると、不思議な事が起こった。
月下の薄い色素の髪を赤く染めていた血が、流れる事を止めたのだ。
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