生徒会

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ぽかんと阿呆みたいに口を開けたまま閉じられずにいる私を見て、唯一の女子である鈴木セレスティーヌが微笑みかけてきた。 「は? あのそれって……」 「大丈夫よ。一緒に暮らすと言っても男女で部屋別れてるし」 そういう問題じゃない。 「今日から私と同室よ。さあ、行きましょう」 セレスティーヌはそう言うと、私の手首を強引に掴んで部屋の奥の方へと引っ張っていく。 「えっ、ちょ……」 慌てている私とは対照的にセレスティーヌは楽しそうだ。 生徒会室の一番奥にはこれまた真っ黒な二つの扉があった。  片方のドアは飾りも何もない無機質なドア。もう片方は黒いドアには似合わない赤い薔薇のリースが飾られてあった。 セレスティーヌはそのリースが飾られている方のドアを開けて、中へと連れ込んだ。
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