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(あなたも馬鹿ですね。さすがは校内最下位といったところでしょうか。)
「まぁどーでもいいんだよ」
鉄人は聞こえたのか振り返った。
そして少し優しい声で
「なんかいったか?龍ヶ峰?」
「なんでもないッスよ」
はぁというため息と共に鉄人は
「全く・・・集中力さえあれば『黒い侍』の鹿角さんにも追いつくだろうに」
なんか鉄人からは聞けないようなことが聞こえた気がする。
「なんか言ったっすか?」
「ゲフン、なんでもない。しっかり授業は聞くように。」
「りょーかい。」
言いながら鉄人は黒板に向き直り、わけのわからない公式をいっている
「鎮静に入ればこんな勉強もせずに遊撃手になれると思ったんだけどな。」
前の虎太郎が振り返らずに言う。
「俺もそうだったんだけど。」
「貴方がいえば嫌味にしか聞こえませんよ。」
「確かにそうですねぇ~。」
「そうかな?」
自分の頭の良さに自覚がないらしい…。
「そうに決まってんだろ?」
「はいはい」
授業も聞かずにだべっているが周りはみんな頭がいいんだよなぁ…。
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