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「……目立ってる」
ぬぼーっとキサラにのしかかるアンリはどこか不愉快げだ。
「メンバーがメンバーなだけ目立つんだろ… つか、重い!」
赤髪のキサラは、けどよ… と少し離れて歩くクリフェイドをちら見する。
「………室長、まだ拗ねてらっしゃるんですか」
「………」
「ははっ 仕方ないよ。クリフェイドは目立つの嫌いだもんね」
マコーネルは呆れの溜め息、アシスはクリフェイドの不機嫌な顔に楽しそうだ。
「ぶっ!クックッ… なにアイツ。めっちゃ機嫌悪ぃじゃん」
キサラはそんなクリフェイドに、口に手をあて笑いを堪えてるつもりらしいが、クリフェイドはキサラを見た途端、不機嫌な顔にますます皺が寄った。
「こらこら、あまり彼を刺激しないでくれよ…」
困惑を浮かべるクロス裁判官はキサラを軽く諌めた。
アクス国王は京都の舞妓に興味があるのか、時おり目がいく。
「ウィンディバンク~ 面倒くさいから大人気ない喧嘩だけはしないでよ?」
アゼルは気怠げに隣を歩くウィンディバンク財務大臣に注意し、
「王子はわかってないんです!あの糞ガキが…」
反論するウィンディバンク。
「うわっ///舞妓さんって初めてだっち!」
ニコッ
「……ノクス?」
黒い笑みを浮かべるセイシェルに、焦った顔で弁解しはじめるノクスに、
「……疲れた」
「え、早くね!?」
のんびりとした会話を交わすベルクとラゼル…
他にも濃いキャラの多い外人+美形集団に周りから注目の的になっていた。
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