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「お!もうみんな集まってるな。」
「そうだね、俺らも席見ようぜ!!」
と張り切った口調で教室に向かっていく。
「席、席っと。」
「まぁどうせ俺は最初の席だろうけど。」
と荒木はつまらなそうに言った。この学校では一番最初は名簿順、だから荒木は一番最初の席だった。
「は、はは、やっぱり最初だ。」
と悲しそうに言う荒木。
「さって、俺の席は。んーまぁまぁだな。」
とこれまた悲しそうに言う司。
『あんまりいい人いないなぁ~。』
と教室の後ろの方で話していた文紀が、
「あ~!司がいる!!司しゃべろうね~。」
「あー、うん。」
文紀がニコリと微笑む
司は少し照れていた、司はまた短い幸せを感じた。
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