第1話 恋

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「お!もうみんな集まってるな。」 「そうだね、俺らも席見ようぜ!!」 と張り切った口調で教室に向かっていく。 「席、席っと。」 「まぁどうせ俺は最初の席だろうけど。」 と荒木はつまらなそうに言った。この学校では一番最初は名簿順、だから荒木は一番最初の席だった。 「は、はは、やっぱり最初だ。」 と悲しそうに言う荒木。 「さって、俺の席は。んーまぁまぁだな。」 とこれまた悲しそうに言う司。 『あんまりいい人いないなぁ~。』 と教室の後ろの方で話していた文紀が、 「あ~!司がいる!!司しゃべろうね~。」 「あー、うん。」 文紀がニコリと微笑む 司は少し照れていた、司はまた短い幸せを感じた。
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