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とは言いながらも、少しだけ機嫌を直してくれたようで、メリーさんは、そのまま素直に私の横に並ぶ。
彼女の頭は私の肩よりも低い。私が180センチなので、150センチないくらいか。
メリーさんのつむじを眺めつつ、二人で駅に向かう歩道を歩く。
親娘みたいに見えるだろうか。と思ったが、メリーさんは部屋着のようなワンピースにスリッパだし、変質者と騙された変な娘くらいにしか見えないか。
それか夢遊病の付き添いとか。
「メリーさん、他に服は持ってないよね?」
「あ、はい、でも鬼さんがさっき携帯のお財布にチャージしたから服とか買えって。お金は大丈夫です。
おー、なんか一ヶ月分のバイト代くらい入ってますよすごーい」
いちいち便利だな霊界携帯。
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