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「ん、、、ここは。」
見慣れない部屋と、なんともいえない揺れで彼女は目を覚ます。
彼女は、上半身だけを起こすとキョロキョロと回りを見回した。
自分の知っている場所ではないのは確か。そう、彼女は確認した。
ガシャ。
「あ、起きてたんですね。」
ニコッと笑う黒髪の青年。
「あ、はい。」
ペコッとお辞儀をする。
彼女は、またキョロキョロと見回すと黒髪の青年に尋ねた。
「ここは?」
そういうと、青年は持っていたお茶を台に置いた。
「ここは、アーサー海賊団の船内です。倒れた所をイヴァンさんが連れてきたんですよ。そして、先程、貴方は私達の仲間になりました。」
さわやかに笑う青年。
一方彼女はというと、驚きを隠せない顔をしていた。
それも、そのはず。
彼女に、仲間などおらず、生きてきて、追われる日々に恐怖を感じていただけなのだから。
「そぅでしたか。私は、魅季(リャンキ)。韓国人です。」
そういって、もう一度お辞儀をする。
「私も、申し遅れました。日本人の本田 菊です。」
そういって、ふわりと笑っていた。
それにつられて、彼女も笑ってた。
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