ランガンドッパー 前編

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「よければ、皆さんに会いますか?ちゃんとした、自己紹介はしていませんし..」 そういって、彼は「どうぞ」とお茶をくれた。暖かくて、心地好い。 口にそっと流し込むと、苦みと甘さがあってすごく美味しかった。 「美味しい....。久しぶりに、落ち着いてお茶なんか飲んだ。」 「それは、良かったです。過去にあった事はもう、お忘れなさい。今は仲間がいるんですから。」 そういって、そっと頭を撫でてくれた。 すごく安心した。 ってくれる人がいるのは、こんなに気が 楽で....こんなにも嬉しいのだ。 「ありがとう、菊さん。」 「菊で構いません。で、皆さんに会われますか?」 「あ、そうだったね。うん、会いたい。」 「では、行きましょう。」 そういって、部屋を出た。
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