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監獄長。
そう、こいつに私は追っかけられていた。
朱い髪に、朱い瞳。
鞭をもったまま、笑顔で近づく彼は他の監獄長と違っていた。
「魅季、現行犯逮捕。フランシス、指名手配により逮捕。するてきなっ」
だめだ、早い!!!
彼の振り上げる鞭に、死を感じた時。
ピュンー、ガシャン。
目の前を物体が通過し、鞭から私を守ってくれた。
物体をみると、そこには以外なものがあった。
「.....ツルハシ。やばいてきな。.」
監獄長が明らかに焦っている。
「イヴァン!!」
フランシスが叫ぶ。その方向をみると、マフラーをつけてコートに身を包んだ大柄の人がウォッカをのみながら、立っていた。
顔は、とても可愛らしいのに目は悲しそう。
「イヴァンってあの!!」
私は思い出した。監獄長も驚くのも無理はない。
「僕は、イヴァン=ブラギンスキン。よろしくね。」
イヴァン.....この世の中で三大恐怖人の中の一人。彼が持つ武器、ツルハシはどんなものもえぐる、鋭利なものらしい。確か、従うのは嫌いなはず。
なぜ、海賊団に?
「無駄話やめろてきな」
「君、スッゴくムカつくよ。君も戦ってくれるかな?フランシスは、ほぼ回復しか出来ないから。他に意見は?」
「イヌラ族です。」
「イヌラ族...面白い。組み合わせはまかせるよ。.」
そういって、懐へ走り込むイヴァン。
彼にあわせてわたしも攻撃する。
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