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お風呂を出ると、甘い醤油の匂いがした。
早希子がビールを持って、待っている。
「今日もお仕事、お疲れ様」
そう言って、グラスにビールを注いでくれた。
「本当に、今日はどうしたの？夫婦２人ですきやきなんて、贅沢すぎない？」
そう言って太一はビールをぐいっと一口飲んだ。
「まぁ、嬉しいけどさ」
にこっと笑った太一を見て、早希子はいたずらっ子のような顔で
「もっと嬉しいことがあるのよ。それにもう夫婦２人じゃないの」
太一は何の事だかさっぱり分からない顔で聞く。
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