第3章

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あの日も、いつもと変わらない日になるはずだった。 昼休み、馴染みの定食屋に太一は向かった。 今日は焼き魚を食べよう。 そう、心に決めて。 定食屋に着いて、太一は愕然とした。 “改装の為、しばらくお休みします” 張り紙を見つめ、そう言えば店主がそう話していた事を思い出した。 『きちんと日にちを聞くべきだったな』 そう後悔して、どこのお店に行こうか考える。 喫茶店・・・。 同僚が近くに新しくできたと言ってたのを思い出し、足を向けた。 「焼き魚はないだろうな」 そう呟き、定食屋が開くまでの辛抱だと自分に言い聞かせた。
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