第3章

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カラカラン。 喫茶店のドアを開け、軽快な鐘の音がする。 新しい建物の匂いと、コーヒーの良い香りがする。 太一は空いている席に座り、メニューを開いた。 「いらっしゃいませ」 水の入ったグラスをウェイトレスが持って来た。 グラスを持つ白い手を見て、太一は軽く頭を下げる。 「サンドウィッチとコーヒーを」 太一はメニューを戻しながら言った。 「かしこまりました」 そう言ってウェイトレスは戻る。
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