第5章

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太一は彼女への想いを抑えられなくなっていた。 会えば嬉しいし、言葉を交わすだけで胸が締め付けられる。 彼女を想い、会えない日は心に穴が開くような気さえもする。 それだけで良かった。 それだけで良い。 そう自分に言い聞かせていたけれど、欲張りな自分は彼女に触れてみたい、もっともっと近付きたい、と思ってしまう。 彼女の事を知りたくなるし、自分の事を知ってほしい。
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