第1章

5/5
前へ
/64ページ
次へ
そこには、僕のおばあちゃんが居た。 おばあちゃんと言っても、写っているのはとても若く綺麗な人だ。 「おばあちゃんの話をしたくてな」 おじいちゃんがいきなりそう言った。 「僕に?」 「そう。聞きたいかい?」 おばあちゃんの話は何度か聞いてみた。 でもおじいちゃんははぐらかすばかりで、まともに話してはくれなかった。 「話してくれるの?」 「ああ。その代わり、おじいちゃんの頼み事を聞いてくれるかい?何、簡単な事だよ」 「僕にできる事ならいいよ。おばあちゃんの話、聞きたい」 「いい子だね、翔太は。男と男の約束だよ?」
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加