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教室から外を眺めていると、いつものように響く音。 教室にいる人の大半が一斉に携帯を取り出して、ポチポチとボタンを押し始める。 それはどこか異様な光景で、自分がどこかの異世界にでも来てしまったような感覚に囚われる。 ここにいる人たちは、こことは違う別の場所にいる誰かに言葉を発信している。 すぐ隣にいる人には目もくれない。
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