12

6/14
前へ
/540ページ
次へ
「俺もう無理だわ、サポートはするけど後よろしく」 「え?」 「あとは留め刺すだけだよ。心臓か頭にぶち込んじまえ」 サラッと言うなぁ…… 「大丈夫だよ、あくまでこれは依頼だから」 「心遣いありがとさん。こんななら多分サポートいらないや、休んでて」 「ああ」 舞崎を木の幹に寄せた。 「で……、あんたさぁ怪我ってすぐに再生すんの?」 失くなったとこを見れば じくじくと変な音を立てて流れた血とか肉片とかが戻ってく。 胃の中身が逆流しそうになったのを我慢した。 「再生してんね、してる間って動けないの?」 残ってる方の足を撃ち抜いた。 スゥッと背筋が少し冷える様な感じがする。 「ねえ」 そして両腕。 また少し冷えた。 むず痒い。 「そんなはず無いよね?」 しゃがみ込んで銃口をこめかみに当てる。 そして深くかぶった帽子を外す。 「そうやって様子うかがってるんでしょ?」 ベチャッと帽子が落ちた。 少し血が地面に滲む。 そしてまた銃口を当てる。 「なんで殺すの?」 多分聞いても答えないだろうな。 .
/540ページ

最初のコメントを投稿しよう!

305人が本棚に入れています
本棚に追加