305人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺もう無理だわ、サポートはするけど後よろしく」
「え?」
「あとは留め刺すだけだよ。心臓か頭にぶち込んじまえ」
サラッと言うなぁ……
「大丈夫だよ、あくまでこれは依頼だから」
「心遣いありがとさん。こんななら多分サポートいらないや、休んでて」
「ああ」
舞崎を木の幹に寄せた。
「で……、あんたさぁ怪我ってすぐに再生すんの?」
失くなったとこを見れば
じくじくと変な音を立てて流れた血とか肉片とかが戻ってく。
胃の中身が逆流しそうになったのを我慢した。
「再生してんね、してる間って動けないの?」
残ってる方の足を撃ち抜いた。
スゥッと背筋が少し冷える様な感じがする。
「ねえ」
そして両腕。
また少し冷えた。
むず痒い。
「そんなはず無いよね?」
しゃがみ込んで銃口をこめかみに当てる。
そして深くかぶった帽子を外す。
「そうやって様子うかがってるんでしょ?」
ベチャッと帽子が落ちた。
少し血が地面に滲む。
そしてまた銃口を当てる。
「なんで殺すの?」
多分聞いても答えないだろうな。
.
最初のコメントを投稿しよう!