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階段を上がって部屋に入ろうとしたところで少し戸惑った。
『そこにいるのは朝木さんですか? 開いてますよ』
「えっ……うん」
中に入った瞬間
少しだけ血のにおいがした。
「優ちゃんは?」
『眠っています。安心してください』
「なんかあったの?」
『…………悪いのは俺じゃない、そう言っていました』
「どういう事?」
『罪が枷になったんです』
「えっ」
『貴方にもあるでしょう、罪が。いや、貴方のは元は罪ではありませんか』
何のこと言ってんの?
さっぱりわかんないんだけど。
『まぁ、今は分からなくて良いのですよ。そのうち分かりますから』
そう……なのかな。
そういや前に俺に術式かかってるって言ってたけどそれに関係すんのかな?
シンエイの言葉の意味を考えてたらいつの間にか横にまーくんが来てた。
「シン、どうする? 明日ここ出るか?」
『………優さん次第ですかね?』
「じゃあなんか準備したほうがいい?」
「うーん……荷物らしい荷物も無いし、そこら辺にあるやつ適当にこれに詰めちゃえばいいんじゃねえのかな?」
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