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軽くラケットを振り回すとそのまま突っ込んできた。
あいかわらずの猪突猛進タイプだなぁ……
「ホントお前って突っ込むしか出来ないの?」
三発ほど朝木の足に撃ち込んでみた。
けどまぐれかなんか綺麗に外して俺と朝木の距離は縮まる。
「っと……どうしようかな」
振り下ろしたラケットを銃身て受け止める。
そして左手で柄を掴んで腹を思いきり蹴り飛ばした。
「わっ!」
「っしゃあ!」
まぁ朝木もこれで終わるワケ無くて受け身を取って立ち上がる。
そして動き出す前に標準を合わせ連続的に撃ち抜く。
弾倉の弾が無くなってから
すぐに装填してまた撃つ。
「やめっ!」
装填して5発ぐらい撃ったところで舞崎から制止の声が上がった。
「優くんの勝ち」
小さくガッツポーズをして
銃をホルスターに仕舞った。
朝木はそのまま後ろに倒れた。
「くっそー! もうちょっとだったのにっ!」
「残念でした。てか子供じゃあるまいし駄々っ子みたいに手足バタバタしないの」
だって……と言いながら体を丸めて軽く睨む。
………喧嘩に負けた子供か!
「ったく……俺も一応本気でやったの。最初足に狙ったの外したのはビビったけど……そのくらいお前も強くなってんじゃねえの?」
「………あれ避けた時マジで勝った気してたのに………」
「スゲーじゃん、やっぱ強くなってんだって。ただ朝木の場合はもう少しトリッキーにやった方がいいって思ったよ。突っ込んでくだけじゃ相手に読まれるから」
「…………っシンエイ! 稽古付けて!」
『わかりました』
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