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ウタヒメは臣野くんの頭上に来るとだんだんサイズが小さくなって腕の中に収まった。 ちっちゃくなるとかわいいな。 「おいらのパートナー。ウタヒメだよ!」 ウタヒメは臣野くんの腕の中で甘えてそのトロンとした不思議な色をした瞳を俺らに向けた。 雰囲気が微妙に臣野くんに似ている。 「ウタヒメ、この人達ね、おいらの仲間なの。うん、前に話した陽世の人達。飛行艇まで乗せてってもらってもいい? ……………そっか、ありがとウタヒメ」 臣野くんの腕から抜けたウタヒメはみるみるうちに元の大きさに戻って浮遊した。 「乗って良いって。 二人は上でもう一人は脚ね」 「えっ?」 「じゃあ俺と朝木が背中に行くよ。優くんは下ね」 「ちょっ、えっ待てよ! 俺安定感あるとこじゃねーと……っておい! シカトすんな!」 「先に失礼。朝木、ほら乗るぞ」 舞崎が朝木の手を引きながら 影を利用して背中に昇った。 くそっ……先越された……… 「臣野くん、大丈夫かな? ウタヒメって女の子でしょ? 脚に乗ったりして痛くない?」 「優ちゃん紳士だねぇ。大丈夫だよ、ウタヒメも優ちゃんなら良いって。優ちゃんのこと気に入ったみたい」 .
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