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横見りゃ朝木はこの状況楽しんでるし……
「優ちゃん何顔赤くなってんのーっ?」
「はぁ?! 五月蝿っ……ちょっ…………だまってろ!」
あー……暑いー…………
「優ちゃんやっぱかわいーよ?」
「俺かわいくねーし。臣野くんこそキュートだろ」
「マジかぁ、おいらキュートだって」
勢いで口から出た言葉ってこんな恥ずかしいもんかな……
グダグダした会話をしてる間に
飛行艇のデッキに着いて降ろされた。
何だか遠くで見てたより馬鹿でかいな………
「臣野!」
「あっ、とーりょー」
強い口調で臣野の名前を呼んだその人は頭をバンダナで巻いてて肌が褐色でいかにも船の男って感じのガッチリした体格のイケメン。
「お前……ウタヒメと遊んでて落ちたんだろ、どうせ」
「まぁ……うん、落ちた。でもおかげで会えたからそれでいいとしてよぉ」
「しょーがないな……それでっ、あんたらがそうだな? 歓迎するぜ、陽世の客人!」
「あ……はい」
「なんだぁ、元気ないなぁ」
「とーりょー、いきなりはさすがにビビっちゃうから」
「そうかぁ?」
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